『ありあまるごちそう』 [感想@ 2014年まで]
『ありあまるごちそう』 ( We Feed the World )
2005年(オーストリア) / 日本公開 '11.2 ~
監督:エルヴィン・ヴァーゲンホーファー / 96min.
「食の社会見学」シリーズ第2弾。
第1弾がアメリカに対し、こちらでは、
ヨーロッパ社会から切り取っている
フードドキュメンタリー作品。
個人的に。
ドキュメンタリーであっても、アメリカ作品は
観やすく作られている気がしてしまう。
言葉はおかしいが、「面白い」。
まとめて観たからかもしれないけど、
こちらの方が、真面目(?)な印象。
各章のタイトルに関しては、
こちらの方が解りやすく、興味を引かれる。
各章のタイトルは以下の通り・・・
1.オーストリア: パンの大量廃棄
2.フランス: いい魚とわるい魚・工業化が進む漁業
3.スペイン: 広大なビニールハウス農業
3000キロを旅するトマト
4.ルーマニア: 押し寄せる遺伝子組み換え種子と
岐路に立つ自然農業
5.ブラジル: ニワトリが熱帯雨林を食い尽くし
農民が飢えるという謎
6.オーストリア: ひよこから鶏肉パックまで
鶏肉加工処理場のすべて
7.スイス: 世界最大の食品会社の使命
6.の鶏肉処理工場はかなりのインパクト。
ちょっと目を背けたくなった。
『フードインク』にもあったけど、
こちらの方が比較にならないくらい強烈。
「えげつない」って言葉はこういう時使うのか、
と関係ないことも思ったりしてないと、
ちょっとかなり・・・ 量もはんぱなくて圧倒される。
いい魚とわるい魚の見分け方は、興味深かった。
大型漁船でざっくり取ると、魚がくたってる。
対して、小型漁船だと、横にして持った魚も
ピンッ!と真っ直ぐなままなのだ。
肥沃な土地だが大豆を育てるには適さない熱帯雨林。
そこの農民は飢えて食事もままならないのに、
作られた農作物は、飼料として輸出される。
輸入先の国における、
農民が受けるてあつい保護との違い。
冒頭のパンを廃棄しているシーンも印象的。
まだまだ食べられそうな美味しそうなパンなのに。
毎日毎日、大量に廃棄されている。
それは国の第二の都市の1日をまかなえるほどだとか。
でもって、この原料となる小麦粉などを作っている
他国の農民も飢えていたりする矛盾。
コレは、日本も同じことだよな・・・と。
ほぼ輸入してるわけだし。
断片的に、印象に残っている。
でも、トータルで繋がらなかったというか・・・。
ちょっと難しかったです。
( 最後の方、眠くなってしまって・・・ )
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